初恋のキミへ。


「嫌です。やめて!」


声のする方を見ると、男に絡まれてる2人の姿があった。

俺とタケは顔を見合わせ、お互い顔つきが変わり、走ってその場に向かった。


「俺の女に気安く声かけてんじゃねーよ」


俺は低い声で相手を睨みつけながら言った。


「死にたくねーならさっさと消えろ」


タケも同じく相手を睨みつけながらそう言い放った。


すると男たちはビビったのか走って消えて行った。


「大丈夫か?」


俺は未波を抱き寄せて聞いた。


「うん。ありがとう」


「お前に触りやがったから一発殴ればよかった」


そう言うと笑って抱きしめ返してくれた。

それから途中までタケ達と帰り、別れた。

今日も未波は泊まって帰る。
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