初恋のキミへ。


「……早く笑った顔が見たいんだ。
守ってやれなかったこと、謝りたいんだ…」


…元輝が謝る必要ないのに…


「未波は元輝くんにそんなこと望んでないよ。」


…そうだよ。


「……少し、頭冷やしてくる」


あたし…元輝を苦しめてる?


「未波…元輝くん、ずっと傍についてくれてるんだよ?
捕まった奴ら全員殴って…
あの女にも殴りかかろうとして大変だったんだから…
未波…みんな待ってるよ…」


ごめんね…

待ってて…すぐ目を覚ますから…

あと少し、あたしに勇気が出るまで……
< 131 / 227 >

この作品をシェア

pagetop