*RENKA*
今日の授業が終わり
私は帰りの準備をした。
その時、後ろから声が聞こえた。
「ねぇ、名前なんていうの??」
振り返ると
そこにはあの人が立っていた。
私が生涯愛すると誓った人。
ゆうだった。
「私・・・!?」
ビックリした顔で自分を指差した。
「ははは。そんなに驚くことないじゃん」
ゆうは笑いながら言った。
私に対しての笑顔は
この笑顔が初めてだった。
優しくて、温かい・・・笑顔だった。
「私は南 詩綺。名前何ていうの??」
「俺は桐沢悠紀。ゆうって読んで!
俺も詩綺って読んでいい??」
「うんっ」
私は満面の笑みを見せた。
「これからよろしくな♪」
これが、私とゆうの初めての会話だった。