*RENKA*

柑奈とは話がよく合う。

柑奈といると安心できてホッとする。

だからずっと友達でいられる。



柑奈といるとすぐ学校に着く。

私と柑奈は、昨日のメールの話を
しながら教室へ向かった。

教室には、もうたくさんの生徒がいた。

私はため息をつきながら席についた。

「朝からため息つくなよ」

誰かが笑いながら言った。

その声がする方を振り向くと
それはゆうだった。

「えっ、私!?」

「詩綺しかいねぇじゃん」

ゆうは、笑いながら言った。

初めてゆうに詩綺って言われた。

心臓の動きが、いきなり早くなる。

ドクン・・・ドクン・・・ドクン・・・。

こんな感覚初めてで
動揺を隠しきれなかった。

「えっ、だって寝坊しちゃって
走ってきたんだもん」

私は疲れた顔で言った。


「はは、お疲れ♪」

「ありがと♪」

私はそう言って微笑んだ。

ゆうも微笑みかえしてくれた。



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