大樹
「私も探しましょう。」

管理人の吉池が言った。

「すみません。よろしくお願いします。」

吉池はあの木に向かった。

そして2人の名前を見つけた。

「ここにいたのか。」

「この木を傷つけるなんて、なんてことを…」

吉池の顔色が変わっていた。

「この木は森の守り神だ。この木を傷付けようとするものは何かしらの罰を受ける。
このレジャーランドが作られるときも戦ってきた。木を切ろうとすると怪我をする。だからここに残してキャンプ場にしたんだ。
最初に言ったよな。森を傷つけないこと。って」

3人は何も言えなかった。 

このキャンプ場の利用規約にあった。

森の木々を傷つけないこと。

花や枝を折らない。

落ち葉や落ちている枝は拾ってもよいがそれ以外は触らないこと。


その規則に意味のあることを理解していなかった。
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