太陽の朝は窓を閉じて【オムニバス】
忠志は自分のくせっ気で柔らかい髪質の気先をつまみながら、私の方を向いて言った。


「うん。

同窓会がね、なんだかオカシイんだけど毎年あるんだけどね。

実はね私の三年二組から、テレビに出るような俳優が二人も出てて、それで何だか・・。」


そこまで私が言いかけると、忠志はそれをさえぎる様に呟いた。


「そのライバル二人のいわゆる自慢大会ってやつか。

テレビに出てんのあから様に自慢できるのって、昔の級友くらいだもんなぁ。」


毎年はやり過ぎだなと付け加えて笑った。

「年賀状がどうかしたの?。」



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