太陽の朝は窓を閉じて【オムニバス】
「私」、は捨てられなかっただけだ。

その弱くて悲しい私の魂は、あの日一緒に、燃える火と一緒に焼き付くしたはずだったのに。

「忠志、私を待っててくれる?。」

「ミナト、泣いてんのか?。」

私は運転手に車を出す様にお願いする。


「お母さんに会ってくるよ。私。

お母さんも、それから、

私、も許してあげたいの。

ほんの少しでも、いいから。

もう、いいよね?。」

「あぁ。行って来いよ。俺は待ってるから。」
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