太陽の朝は窓を閉じて【オムニバス】
わたしは、月。

今日から月光になるのだ。

たった一人を照らし、あの天高き空で、再びと誓い――。

その日まで。

わたしは月になる。




朝日を浴びたそのトキの姿に人々は皆、歓声を上げトキを囲んでいた。


白無垢の花嫁は、その照り輝く一筋の光に導かれるごとく、ゆっくりと歩んで行った。



第二話 終


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