太陽の朝は窓を閉じて【オムニバス】
明日の賭けは、私が勝ちませんように――。

だから、どうかまぶしい太陽が空に輝いていますように――。


明日私が賭けに負ければ、なおに私の黙っていた事実を話す事ができる。


どうしても言えなかった。だって、なおは――。

話をすればするほど、私とは正反対で。


明るくて、前向きで、クラスの人気者で、正義感が強くて、高校の生徒会長をしていて、お喋りが上手くて。

そして顏も見たことも無い私に、飽きもせずにずっと優しい言葉をかけ続けてくれた。

会った事も無いけれど、あなたみたいに生きれたら、って。


あなたは、私の。

遠い遠い憧れに似た、


まぶしく輝く、太陽。


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