3センチ。



―ガヤガヤ―
クラス発表の掲示板を見に行った。
…人が多すぎる。
それでも頑張って何とか見た―

すると1-Aの紙に
"宮本結衣"
と書いてあった。

「あっ!結衣、1-Aだって!」
「まじー?恵麻は何組っ…きゃー!」
声のする方を見ると結衣が人の波に飲まれそうだった。
「ゆっ…結衣っ!こっち!手つないでてね!」
あたしは必死で結衣の手を握った。

てか!あたしの名前無くない―!?
まさか落ちてた…?ううん、そんなはずない。

そしてよく目を凝らすと…

"山根恵麻"

「あっ…あったあーっ!よかったあ!」
「あった!?恵麻、何組!?」
「えーっと………」

紙の上を見てみると…

1-A

そう書いてあった。

「ゆ、結衣っ!あたしも1-Aだった!」
「まじ!?一緒じゃあ~んっ♪」

ってか結衣の見たときに
何で気づかなかったんだろう…

「早く教室行こうっ♪」
「あっ…うんっ!!」


< 3 / 22 >

この作品をシェア

pagetop