3センチ。
隣が結衣ということだけあって私は嬉しかった。
ところで、前はどんな人だろう…?
私は配られた座席表を見てみた。
「脇本…優斗?」
脇本優斗って…小学校んときの同級生じゃん…
確か小4の時転校したんだよね。
あたしは、つい声を出してしまっていた。すると
「え?」
と彼が振り向いてきた。
「何…?」
「あっ、えっ、いやっ何でも…」
「…あっそ」
はあー…びっくりした…
「恵麻っ!どおしたのっ?」
「あっ、結衣…あのっそのっ…後で話す!」
「あ…うん」
キーンコーンカーンコーン…
「でっ!どおした訳っ」
チャイムが鳴ると結衣がいきなり聞いてきた。
「いや、名前を口に出しちゃって…」
そしたら3人が来た。
「そういえば思い出したんだけど、脇本って…」
「あっ!それ恵麻のことだったのかあ!」
「名前聞いて何で思い出さなかったんだろお~」
3人の話が何が何だか分からない。
「なに、なんの話?」
「ふふ。脇本ってね恵麻のこと好きって噂あったんだ♪」
あたしは目が点になった。
「はっ…!?嘘でしょお!!」
「本当だよっ♪あのね…」
由希奈は中学の時の事を話しだした。