猫が生まれた日
空に輝くお星さまは
ご自分のまばゆい煌めきをご存知です

あたしをいつだって
決して見下すことはなく
ただ、ご自分を誇ります

気取ったゲイジュツとは違いまして
それはあたしのような
下賤の身にも
やっぱり美しく見えるものですから

見上げて涙を浮かべ
うつむき涙を落とすほかございません

決して手が届かぬあなたさまこそ
本物でございます

決して、決して
届きません
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