猫が生まれた日
肩のきずあと
幼いあたしは
あなたが可愛くて愛しくて
無理矢理に抱き上げました。

嫌がるあなたは
あたしの肩を引っ掻いて
きずあとを残しました。

このきずあとが
一生消えなければいいと
あたしは願うのです。

あなたが確かに
あたしの腕の中にいた

その、証だから。
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