猫が生まれた日
今までを支えてくれたあたしと

毎日が楽しくて仕方なかったあたしと

いけないと思いながら
誰かを真っすぐに傷つけていたあたしと

恐れを知らなかった、あの頃のあたしが
今のあたしを見たら、きっと泣くのでしょう

幼い頃のあたしは
自分が痛みを感じるくらいに
はっきりものを言う女の子だったから

恥ずかしくて、怒りに震えて
こんなのは何かの間違いだと
あたしを迷いなく突き放すのでしょう
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