あのころ…
別に僕は歌は下手な方ではない。むしろ上手い方だ。
「松本ーっ! これ、歌っちゃえ!」
「へっ!?」
カラオケの機械から流れる音楽は…。
「ム…ムリムリっ!」
僕は必死で否定すると、高峰の目が怖くなった…気がした。
今、流れている音楽は、ジャニーズ系の歌。
いくらなんでも歌いたくない。
なんか…いやだ…。
でも…高峰が怖い。
…
スゥ…
僕は歌い始めた。
音程はとれている…と思う。
この歌は…なんだっけ…。
そうだ、優璃の好きなグループの歌…。
じゃあ高峰は…知ってて選んだのか?
優璃の…好みを?
…これは嫌がらせなんだろうか?
多分、優璃が好きなアーティストの歌を僕が歌ったら、嫌になると思う。
でも優璃は僕に優しく微笑んでいる。
その笑顔は…なんなんだ?
もうちょいでつまみだすぞ…の笑顔?
それとも…喜んでいるの?
さっぱりわからない…。
15年間ずっと一緒だけど…分からない…。
優璃の本当の気持ちが…。
「松本ーっ! これ、歌っちゃえ!」
「へっ!?」
カラオケの機械から流れる音楽は…。
「ム…ムリムリっ!」
僕は必死で否定すると、高峰の目が怖くなった…気がした。
今、流れている音楽は、ジャニーズ系の歌。
いくらなんでも歌いたくない。
なんか…いやだ…。
でも…高峰が怖い。
…
スゥ…
僕は歌い始めた。
音程はとれている…と思う。
この歌は…なんだっけ…。
そうだ、優璃の好きなグループの歌…。
じゃあ高峰は…知ってて選んだのか?
優璃の…好みを?
…これは嫌がらせなんだろうか?
多分、優璃が好きなアーティストの歌を僕が歌ったら、嫌になると思う。
でも優璃は僕に優しく微笑んでいる。
その笑顔は…なんなんだ?
もうちょいでつまみだすぞ…の笑顔?
それとも…喜んでいるの?
さっぱりわからない…。
15年間ずっと一緒だけど…分からない…。
優璃の本当の気持ちが…。