好きだけど嫌い<短>


私は、涙が溢れてきて、声にならなかった。

そのかわりに、一馬からきたメールを見せた。


沙耶香もびっくりしているようだった。


「絢香。」


私は、沙耶香の声で顔をあげる。


「絢香はどうしたい?」


「えっ?」


「一馬の話聞きたい?それとも、聞きたくない?」


「わからない」


< 30 / 40 >

この作品をシェア

pagetop