加納欄の誤解 シリーズ15シーズン2
「時間だから上がるからな。後は、やっといてくれ。当直代わってくれて、サンキュな」

高遠先輩は、6時になったのを確認して、あたしのおでこに、軽くチュッとすると、出て行った。


だから、こういうことするから、誤解されるんだってばぁ~(>_<)


あたしは、慌てて、おでこをふきながら、思った。

高遠先輩が、帰って、祥子先輩もいつの間にかいなくなってて、南署は、時刻が過ぎると、人数も減っていった。

11時にもなると、あたししかいなかった。

「お腹空いたぁ」

お昼に、ハンバーガー1個しか食べていなかった。

「お~やませんぱぁい。ラーメンちょ~だいねぇ」

あたしは、大山先輩が、隠し持っている、カップラーメンを、机の下から、ちょうだいした。


やった)^o^(


トマトチリ味。


あたしは、カップラーメンを1個奪うと、お湯を注ぎに向かった。

蓋を開け、熱湯を注いだ。


幸せ~(#^.^#)


1番好きな味だった。

机に持って行こうとしたら、背後で人影を感じた。

振り向くと、高遠先輩が入って来て、ツカツカと進みソファーへ転がった。

「……お疲れ様です」


もう、終わったんですか



とか。


楽しかったですか?


とも、聞かない。

高遠先輩の、表情が、そうさせていた。

「コーヒー置いときますねぇ」

あたしは、ソファーの横のテーブルにいれたてのコーヒーを置いた。

あたしは、コーヒーを置くと、ラーメンをたべながら、また仕事を始めた。

しばらく仕事をしていたら、高遠先輩が、来た。

「もう1杯もらえるか」

「いいですよ」

あたしは、高遠先輩から空になったコップを受け取った。

高遠先輩が好きな、濃い目のブラックを注いだ。

「はい。アッツイですよ」

「サンキュー。あ~酔いがさめる」

「そんなに飲んだんですか?」

「そっ。明日非番だからなぁ」

「お家に直行したほうがよかったんじゃないですか?」

「お前に会いに来たんだろぉ」

「ハイハイ。ありがとうございます。高遠先輩、そ~と~飲んでますね」

高遠先輩は、確かにお酒臭かった。

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