加納欄の誤解 シリーズ15シーズン2
「あの、私、祥子先輩じゃ、ありませんけど?」

「わかってるよ」

「わかってるなら、離れてください。祥子先輩にこれ以上誤解されたくありませんから」

「やだ。言ったろ?お前を襲うって」


何を寝ぼけてんだか(__)


「言ってません」

「言った」

「言ってません」

「……欄を、襲う。お前を、奪う」

なぜだか、ドキンとした。


た、ただの、酔っ払いの、戯言、なのに。


高遠先輩が、そういう目で、あたしを見るわけないのに。


自意識過剰だ(__)


あたしは、そぉっと、高遠先輩を見てみた。

高遠先輩は、あたしをなぜか、まっすぐ見つめ返していた。

あたしは、顔が赤くなり、慌てて目線をずらした。

「な、なぁに、言ってるんですか。さぁてと、頑張ってお仕事しよぉかなぁ」

あたしは、ドギマギしながら言い、高遠先輩から、離れようとした。

「欄」

高遠先輩は、あたしの名前を呼び、髪の毛にふれた。

「い、いい加減にしないと、いくら高遠先輩でも、容赦しませんからね。こんなになるまで、飲まないでくださいっ」

「飲んでねぇって。お前の顔が見たくて戻って来たんだぜ」

そう言うと、高遠先輩は、あたしの髪の毛を耳にかけ、そのまま顎を持ち上げた。

「あ……」


待って(>_<)


なに(>_<)?


この展開(@_@)


思ってるうちに、高遠先輩は、首筋に突然キスをした。

「(@_@)!!!!」


そ、そこ、ダメェ??(゜Q。)??


あたしに、鳥肌がたった。

逃げようにも、金縛りにあったかのように動けなかった。

思惑、目をギュ~(>_<)って つぶっていた。

「欄……」

高遠先輩は、あたしの首筋から離れると、ネクタイを左右に動かし、首回りを楽にした。

あたしは、首筋に、高遠先輩の感触が残り、動けず肩で息をしていた。

「た、高遠、先輩……やめて……」

高遠先輩の手が、あたしの頬にそっと触れた。

ゾワ〜っとなり、あたしは、思惑握りこぶしを掴んでいた。


このままじゃぁ(>_<)


どこまで本気なのよぉ(:_;)


< 5 / 8 >

この作品をシェア

pagetop