加納欄の誤解 シリーズ15シーズン2
「たか、先、ぱ……しょ、祥子先輩に、言います、よ!」

「言えよ」


な!


なんですとぉ(>_<)?


高遠先輩は、あたしのブラウスを少し下げ、そこに唇を押し当てた。


ダッ!


ダメッてば(>_<)!


あたしは、抵抗も出来ずに、高遠先輩に、遊ばれていた。

「ヤダッ!高遠先輩!ヤダッてば!私、大山先輩と付き合ってるんですよ!そんなこと、酔っててもしないで!」

高遠先輩に、泣きながら抗議しても、やめてはくれなかった。

「先輩!!嫌っ!!!」

「ごちゃごちゃうるせぇなぁ」


う、うるさい……(@_@)


あたしが?


なんで?


あたしは、高遠先輩に、怒られちょっとの間、放心状態になった。

そこへ、ガサッと、紙袋が床に落ちた音が聞こえた。

見ると、大山先輩と、祥子先輩が、突っ立っていた。

あたしは、目を見開いた。


いやぁ(ノ><)ノ


大山先輩に、見られたぁ(:_;)


「タカッ!なにやってんだよ!」

大山先輩は、あたしのところにすぐに駆けつけてくれて、高遠先輩を引き離し、殴り付けた。

高遠先輩は、そのまま後ろへ倒れ込んだ。

大山先輩は、あたしを助け起こしてくれた。

「大丈夫か?」

「うえ~ん(:_;)」

あたしは、大山先輩に、泣きついた。

祥子先輩は、走って南署を出て行ってしまった。

「タカいい加減にしろよ」

大山先輩は、あたしを抱き締めたまま、高遠先輩に言った。

高遠先輩は、酔いがさめたのか、無言で南署を出て行った。

たぶん、祥子先輩を、追ったにちがいない。

南署には、あたしと大山先輩だけになった。

「危なかったな」

「…………」

あたしは、何も、答えなかった。

「どうしたんだよ。タカに何かされたのか?」


い、言えないよ……(@_@)


「犯されたか?」

「何言ってるんですか!違います!首筋に!」

言いかけて、止まった。

「首筋ぃ?なんだよ、見せろよ」

言うより先に、大山先輩の手があたしの首に手が届き、キスマークを発見されてしまった。


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