R -gray*dearest-





-ピッ。




冷たいナイフが“タカハシ”の左頬をかすめた。



頬に短い赤い筋ができ、
血が滴る。





ナイフを持った加藤は、
そんな“タカハシ”を見てニンマリとした。






『…ウザッ。』





“タカハシ”は頬を腕で拭い、
舌打ちした。





「アハハハッ!ざまぁねえなぁ“タカハシ”!!
このまんま病院送りにしてやるよっ!!」





高らかに笑った加藤は、
またナイフを構えた。





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