R -gray*dearest-
「やあぁぁぁ!!死ねぇ!!」
だが“タカハシ”は、
至って冷静だった。
「調子ブッ扱いてんじゃねーよ。
バァーカ。」
そして、低い体制をとったかと思うと、
ナイフをかわし、
今回最大の回し蹴りを加藤にかました。
バキィィイ!!!!
鈍い音が夕暮れのセンター街に響く。
「ウグゥゥゥウ!!」
加藤が声にならないうめき声をあげる。
ナイフは加藤の手を離れ、
クルクルと宙を舞っていった。