R -gray*dearest-
2.one's pal
朝、
秀は
朧気に目を覚ました。
いつもの朝と
なんら変わり無い自室の風景。
見回してみても
なんの異常もない。
嫌な夢を見た。
ヤンキー達にカツアゲされて、
追い掛けられる夢。
しかも、絶世の美女が
特撮ヒーロー並にヤンキー達をぶち負かして、
自分を助けてくれるっていう夢だ。
「ふぁ…、夢?
夢で良かったぁ♪」
変な疲れに違和感を感じたが、
気持ちよく
うーんっ
と伸びをした。
しかし、
黒い袖が目についた。
ん?
なんだコレ?
と思い、袖に目をやる。
制服のブレザーだった。