R -gray*dearest-

2.one's pal









朝、






秀は

朧気に目を覚ました。






いつもの朝と
なんら変わり無い自室の風景。


見回してみても
なんの異常もない。





嫌な夢を見た。

ヤンキー達にカツアゲされて、
追い掛けられる夢。

しかも、絶世の美女が
特撮ヒーロー並にヤンキー達をぶち負かして、
自分を助けてくれるっていう夢だ。






「ふぁ…、夢?
夢で良かったぁ♪」




変な疲れに違和感を感じたが、

気持ちよく

うーんっ

と伸びをした。





しかし、


黒い袖が目についた。





ん?


なんだコレ?


と思い、袖に目をやる。

















制服のブレザーだった。










< 23 / 32 >

この作品をシェア

pagetop