R -gray*dearest-
その先は、
行き止まりだったのだ。
後ろからバタバタとヤンキー達が追ってくる。
「…う、……あ…。」
引きかえそうにも引きかえせない。
「いたぞ!!こっちだ!!」
ヤンキーの1人が秀に追い付き、
他の仲間にも叫んで知らせた。
そして、3人、4人と増えていく。
…これが、
危機一髪…じゃなくて、
…絶対絶命ってやつ?
そう思いながら、
秀はスクールバッグを強く抱きしめた。