R -gray*dearest-
秀はゴクリと唾を飲み込む。
「あ、…あのですね、
今日財布忘れちゃって…。」
しどろもどろになりながらも、
なんとかしようとする秀。
だが、無情にもヤンキー達のカウントは始まっていた。
「いーち、
にーぃ、
さぁー…ん。」
容赦ないカウントに秀は追い詰められてしまった。
「死んだなぁ、お前。
じゃ、荷物全部置いて・行・け・よっ!!」
その声と共に、
ヤンキー達が一斉に秀に襲いかかった。
「う、うわぁぁぁぁぁああ!!」
秀は目をつぶり、
歯を食いしばった。