R -gray*dearest-




秀はゴクリと唾を飲み込む。





「あ、…あのですね、
今日財布忘れちゃって…。」



しどろもどろになりながらも、
なんとかしようとする秀。



だが、無情にもヤンキー達のカウントは始まっていた。




「いーち、
にーぃ、
さぁー…ん。」





容赦ないカウントに秀は追い詰められてしまった。





「死んだなぁ、お前。
じゃ、荷物全部置いて・行・け・よっ!!」





その声と共に、
ヤンキー達が一斉に秀に襲いかかった。






「う、うわぁぁぁぁぁああ!!」





秀は目をつぶり、

歯を食いしばった。






< 6 / 32 >

この作品をシェア

pagetop