ヒメ恋~Last Love~
提携の話がなければ、こんな面倒な女と付き合ったりするはずがない。


今でもオレは、理奈を建て前だけの彼女だと思っている。


理奈の方は、オレが本気で付き合ってるんだと信じきってるみたいだけど…。



今日も美海の家に来るまで、理奈に呼び出されていたオレ。


もう夜の11時を回っていた頃。


急に携帯が鳴り始め、自分の部屋でくつろいでいたオレは、不運にもその理奈からの電話をとってしまった。


「もしもし?」


「あたし」


「・・・・」


本当に偉そうな女だ。



付き合いが長くなるに連れて、理奈のオレに対する束縛とワガママっぷりはどんどん加速していった…。


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