ヒメ恋~Last Love~
「美海ちゃん、ずっと起きないからどうしようかと思ったよ」


「ごめんなさい…颯斗さん、ここは?」


車を降りても、やっぱり街灯はなく真っ暗な場所。



こんな暗いところにどうして・・・



気がついたら、自然と颯斗さんのスーツの裾を掴んでいた。


「ふっ・・暗いとこ苦手?」


「・・・はい・・」


真っ暗な空間は昔から苦手。


「ちょっと我慢して?見せたいものがあるんだ」


あたしの手をひき、颯斗さんがゆっくり歩き始める。



大きな手・・・



海里と同じくらいかな?

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