ヒメ恋~Last Love~
「でも神様は私たちを見捨てなかった。あなたを授かることができたから・・・」


「あたし・・・」


「そうよ、あなたよ…。あなたを妊娠したと知った時、私と海斗がどれ程嬉しかったか分かる?私たちの未来に希望の光が差したの・・・」


顔を見合せて本当に幸せそうな笑顔を見せる両親。
そんなに喜んでくれていたなんて・・・。


「でも海斗が神経質になってしまってね?」


「お父様が?」


「美加!!それは言うな」


こんなに慌てているお父様も珍しい…。


「ふふ…いいじゃない。悪い事じゃないんだから。あのね、美海。海斗はもう二度と赤ちゃんを失いたくない一心で…私を家から一歩も外へ出さなかったのよ?」


えっーー!?


「…監禁?!」


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