ヒメ恋~Last Love~
走って…走って、近くの河原に着いた途端、地面にペタンと座り込んだ。


ただ涙が止まらなくて、声を上げて泣いた。


海里が突然豹変した理由も…理解できなかった。


脳裏に焼き付いて離れないのは、あの冷たい瞳。

あたしを軽蔑しているようだった・・・。



もう二度と戻らない2人だけの時間。


幾つもの幸せな記憶が蘇るーー。


「もう…戻れないの?」


あたしの囁くような声は、川の流れにかき消された。



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