ヒメ恋~Last Love~
美海に事実を伝えるのが怖かった。


幼い頃からずっと一緒に同じ時間を過ごしてきて…、でもオレの結婚が2人の全てを壊してしまう。


美海、中途半端な態度で傷つけてごめんな。


こうなることが分かっていたなら…あの時お前を受け入れはしなかったのにーー。


そうすれば、これからも幼なじみとしての関係が続いたんだろうな…。


美海がマンションを飛び出した後、何故かオレは泣いていたんだよ。


一粒の涙がツーっと頬を伝ったのを皮切りに、次から次へと溢れてきた。


「なんで…止まらないんだよ…」


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