ヒメ恋~Last Love~
「ちっ…違います!!ただの幼なじみです!!」
精一杯の否定。
だって、両親に告げ口されたら困るもん。
「あはは。冗談だよ、美海ちゃん。美海ちゃんはいちいち反応が素直で面白いね」
「颯斗さん……ヒドイです」
「ごめんごめん。でも、美海ちゃんに彼氏いないなら、オレ頑張っちゃおうかな?」
「え?」
頑張るって……何を?
突然の告白じみた発言に、驚いて瞬きができなくなった。
目の前には、変わらず余裕顔で微笑む颯斗さん。
そして、変にドキドキしているあたしの鼓動。
……颯斗さん?