最低な俺だけど…。
『もう良いんだよ(笑)』


俺は普通に笑った。




すぐに式は終わり、別れを惜しむかのように皆が写真を撮り合っている。


その中に、俺もあいつもいるのに、一度も言葉をかわすことはなかった。



俺は、いつも帰っていた道をその日も通った。
あの公園を見て、あの日を思い出した。

卒業が、俺とあいつの別れ道。

卒業とともに、あいつとも別れる。
高校も聞いてないし、もう二度と会わないかもしれない。




別れを噛みしめながら、俺は家に帰った。





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