最低な俺だけど…。
『ちょっと待って!!』


潤輝が、いきなり俺をひき止めた。



『ん?!』


俺が振り返ると、



『もし今日、どっちが負けても来年か再来年、どっちかで勝負つけられるようにしような!』


潤輝が、真面目な顔で言う。



『あぁ!俺は、野球続けるって決めたから来年も再来年も、試合し続けるつもりだよ(笑)』


俺は笑って、後ろ手をふりながら、待機場所に向かった。





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