最低な俺だけど…。
『…。』


俺は、ずっと好きだった…。
いろいろあったけど、結局…。



言いたいと思った言葉を全て飲み込んで、あいつの頭に軽く手をのせた。


そして、何秒か時間はたって俺は手を離し、

『帰るね♪』


と、明るく言って見せた。



あいつは慌てて振り向いて、

『う…うん。今日は忙しいのに、わざわざありがとねぇ。また……会えるよね…?』


何かを察したように、きいた。





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