最低な俺だけど…。
俺が、あいつの頭に軽く手をのせた時…。





もしもあの時に、あいつが振り向いてくれたなら、告るつもりだった。


本当はあいつを抱き締めるくらいすれば良かったのかもしれない。

でも、俺は自分だけの空回りになるのが嫌だったんだ。


きっとあいつは、俺を好きじゃない…







そう決めつけた…。



俺は未熟者すぎたのかもしれない。

でも俺にとって手をのせたのは、精一杯の行動だった。





< 325 / 443 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop