最低な俺だけど…。
そこまで言って、声をつまらせた。







『なんか、ごめんな…。俺の気が利かないばっかりに、渡井にはつらい思いをさせてたんだな↓』


俺が言うと、



『ううん…。朗は、普通に気が利く人だと思うよ。でも私は、朗がいつもついてくれる優しい嘘がつらかった……。』


下を向いたままの渡井が言った。




『優しい嘘…?』


俺がきくと、





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