Hand in Hand

彼はゆっくり体を起こす。

彼を見ていた私と目が合った。


私はパッと視線をそむけた。


やばっ、感じ悪かったかな。
今、ドア抑えててくれた…よね。

てか、あれ?この人…。

私はもう一度彼に視線を向ける。


やっぱ…り。


間宮君だ。


え、どうしよう。
なんで…

いや、深い意味はないんだろうけど。

てか優しすぎるよ。

間宮君は取り出した本から視線を私にずらした。
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