Hand in Hand

「あ、昨日の?」

その声に顔をあげるとすぐ前に間宮君がいて、ビックリした。

間宮君との距離は10センチもなくて。

「ふぇ!?」

私は変な声をあげて後ずさりしてしまった。
だって!近すぎでしょ!


「あ、悪い。今コンタクト入ってなくて…。」

「え?」


じゃあ、私のこと覚えてなかったとか興味なかったとかそういうんじゃなくて…。



「で、何?」

「あ、あの…。」


私の声と同時に構内放送が流れる。

「ん?」

「あ、私!川原 未来っていいます!昨日はありがとうございました!!」

「あぁ。別にいいのに。」

すると、ホームに電車が入ってきた。
間宮君はドアの横に並んで、人が出てから中に入った。

私もその後ろについて電車に乗った。
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