Hand in Hand

間宮君は少し咳ばらいをして


「名前。なんで?」

「あ、知り合いに聞いた。」

「そう。」

「ごめんね。」

「別に。」


あ、終わりか。
そう私が俯いた時だった。


「え、なんで?」


その声に顔をあげると間宮君が戸惑った顔で私を見てた。


「え?」

「なんか俺言った?」

「?」


え、もう興味ないからどうでもよくなったわけじゃないの?

私がそう思っていると間宮君が何か気付いたような顔をした。


「ごめん。俺別にめんどいとか思ってないよ。」

「本当に?」

「うん、本当に。」


なんだ!そっか!良かった!

自分の顔がにやけるのがわかる。
どうしよう。嬉しすぎる。
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