Hand in Hand
「良かったねぇ。」
愛華そう言って持っていたパンをくわえた。
「どうしよう愛華!なんか急に幸せすぎて困るんだけど!」
「あんた。メアド聞いたの?」
「そ…れは…。」
私が視線を愛華からずらすと、「ほらね」と愛華は言った。
「愛華のケチ!」
私は持っていたサンドウィッチにかじりついた。
「まぁ。未来にしては進歩…か。」
「でしょ!?本当に心臓破裂するかと思ったよー。」
「ま、これで安心しないでよ。まだ知り合いの知り合いの知り合い、くらいの遠さなんだからね。」
「何それ、遠っ!」
私はもう一度サンドウィッチにかじりつく。
そして、噛んで飲み込み、いつものミルクティをくちに含んでゴクっと喉を通らせた。
「わかってるよ。明日ちゃんと聞く。」
愛華は「そっか。」と言って私の頭をなでた。
だってね、愛華。
話す度にね好きになるのが分かるの。
沈んだり、落ち込んだりすることの方が今は多いけど、
でも、嬉しいことの方が今は大きいよ。
まだ、何も知らないけど。
ちゃんと
間宮君が好きなんだって。
私この気持ちだけは自信持てるよ。