Hand in Hand

「間宮君っ!!!」



あ、ミスった。

言った瞬間にそう思った。


だって、思った以上に声が大きかっただけじゃなくて


間宮君の『み』のとこ、軽く声裏がえっちゃったんだもん。




…気づかれたかなぁ




「声デカいし。裏がえってるし。」


そう言って間宮君はクスクスと笑う。



やっぱし気付いてたよね
超恥ずかしい!!


「で、はい。何?」



間宮君は笑うのを止めて、こっちを向く。


間宮君はまっすぐ私を見るから正直恥ずかしくて目を逸らしたくなる。


「あ、のね。メアド!教えてほしくて…。」



最後は自分でも分かるくらい声が小さくて


間宮君が聞き取れたかどうか不安だった。



それだからかな。

間宮君の返事が聞こえるまで


すごく時間が長く感じた。
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