Hand in Hand
「わっ!」
私が驚いて音の方を向くと、怒った顔をした愛華がいた。
「未ぃ〜来〜」
「ごめんごめん!そうだよね!!私もそう思うよ!」
「私何も言ってないケド。」
「…あれ?」
愛華は大きくため息をつく。
ヤバいミスった?
ですよね。
これフォローが裏目に出たパターン?
「未来、あんたここ最近変。いつもぼけーっとしてるけど、この5日は別。」
「あの、なんか、一言多かった気が…。」
「あんたが話してくれるまで聞くつもりなかったケド。」
食べ終わった弁当箱を閉じる愛華。
「このままじゃあんた交通事故に遭って死ぬわ。」
「ちょっと!!」
「…何あった。ちゃんと話しな。」
いつも強気に話す愛華だけど、今日はそれ以上に真剣だった。
そんな愛華にいつも私は弱い。
「もしの話だよ?もし、少し仲良くなった人にメアド教えない時ってどういう時?」