Hand in Hand
「本当に幸せそうねぇ。」
愛華が机に肘をついて言う。
「へへー。」
愛華がそういうのも無理はない。だって、顔がにやけてるの自分でもわかるもん。
「てか、文化祭行くの?」
「へ?」
「へ?じゃないわよ、間宮君の学校の文化祭。来週とかでしょ?」
「そうなの?」
あれ、知らなかった。
「間宮君から聞いてないの?」
「…うん。」
「もしかしたら、違うかもしれないから間宮君に確認してみれば?」
「うん。そうする。」
間宮君は聞いたことしか答えてくれない。
そういう人だっていうのはわかってるけど、やっぱり、たまに淋しくなるんだ。
だって!
文化祭って超重要行事じゃん!