たったひとことの遠回り
『ありがと! じっくり読ませてもらうね。』
友紀からの最初のメール。順之助はそれを何度も見ては、眠らずに次のメールを待ち続けた。友紀なら、その感想を必ず送ってくれるだろう。内容は少し恐くもあったけれど、それよりも友紀からのメールという存在価値は今の順之助には何よりも勝るものだった。
友紀からの最初のメール。順之助はそれを何度も見ては、眠らずに次のメールを待ち続けた。友紀なら、その感想を必ず送ってくれるだろう。内容は少し恐くもあったけれど、それよりも友紀からのメールという存在価値は今の順之助には何よりも勝るものだった。