たったひとことの遠回り
「その友達は誰のことを言ってたのかしら?」
グラスに入れたガムシロップをストローでかきまぜながら、友紀は口にした。
「さぁ……もう、どうでもいいけどね」
順之助も同じく、ガムシロップをかきまぜる。ストローに口をつけ、その甘みを確かめる。

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