先生あのね
「せっかく喋っとったのに」

「まあえぇやん!いっつも喋っとんやで」

「せや。うちらなんか全然話してへんねんぞ!なあ、恵璃」

「そうそう!お前らばっか毎日喋ってずるいんじゃ!」

邪魔をしたのは妬みもあるのだ


「で、なに?なんかあったんやろ?」

「あ、なんか恵璃がペアリング見つけてん」

「めっちゃ可愛かってんで!」

恵璃はそう言うと鞄の中からA4版のパンフレットを出した


「持って帰ってきたんか!」

「当たり前やん!」


友愛の鋭いつっこみにさらっと返す恵璃

教室のそこら中からクスクスと笑い声が聞こえた

恵璃と友愛は漫才コンビのようだった


「ほら、これとか!」

「「やばっ、超可愛いやん!」」

3人はパンフレットを囲んで相談を始めた



「3組とも同じのにしよ!」

「せやな。6人でペアにしよ!」


しかしそうなると3人とも趣味が合わないのだから大変だ

あれがいいこれがいいあれはダメこれもダメ

結局デザインが決まらず別々のにしようということになった
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