先生あのね
「授業…始めます」
「きりーつ、れいっ、ちゃくせきー」
……………
ん?
蛍兎、亜梨紗、友愛、太一の4人は互いに目を見合わせた
和音だけは口を押さえ少し笑いながらもしっかり前を向いている
先生はあの『性教育ですか?』の落書きに気付きながらもそのまま授業を進めていく
最初は気付いていないのかと思ったが明らかに先生の目が落書きに行った瞬間があった
しかしなにも言っては来ない
そして先生の書いていた字がその落書きに達したとき
先生は無言でその落書きを消した
そして何事もなかったように授業を続けていく
それを見てまた4人は目を見合わせた
4人とも顔が引きつっていることには誰も触れなかった
「えー…」
きりが良くなったのか先生は黒板に次を書くのをやめ教壇に手を付いて生徒の方を向いた
叱られる!
4人の背中を冷たい汗が伝った