思いこみ恋愛

青木 裕之


俺は、青木裕之。
中2の野球部!!!!
嫌いな事は朝のランニング。
校舎の周りを10周させられる。
それからの練習ほどキツイものはない、と俺は思う。
でも鬼顧問の命令は絶対。
少しでもサボれば絶対にレギュラーは無理だ。
何度やめたいと思ったことか・・・。
顧問が変わればいいと思ったことか・・・。
でもやっぱり野球は楽しいからやめられないんだ。

------------------------朝

ピピピピ・・・・
目覚ましの高い音が俺の鼓膜を揺らす。
でも結局俺に届くことはない。
ブルーに彩られたチェックのカーテンから差し込む
ほどよい光が余計眠りを深くする。

母「裕之!早く起きなさい!!」
裕「大分前から起きてるやい・・・」
母「じゃあ早くベッドから出る!!!!!」
そう言って母は俺の布団を無理やりはがす。

・・・ったく。
小説みたいでいい出だしだったのに・・・。
ドスドスと部屋を出ていく母の広い背中を
俺はボーっと眺めていた。
裕「・・・寝よ」
めんどくさくなって再び布団にもぐり考えた。

テスト開けなんだぞ・・・
しかも、今日からあのきつーい練習が始まる。
だから朝ぐらいゆっくり・・・って?!?!?!?!

朝練!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

俺は布団をおもいっきり蹴飛ばしはね起きた。
瞬速で着替えてドタドタと階段を駆け下りる。
母「なんだい裕之。騒々しい・・・ほら、パンが焼けてるよ」
裕「さんきゅ」
俺は食パンを口につめ牛乳で流し込んだ。
そして、もう1枚を手にとり片手にはパン、片手には鞄状態で
家を飛び出した!!

裕「行ってきます!!!!!!」

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