ZAN
「あ、明ぃ?元気だったぁ~?」

女の声がする。

「あ?誰だよ。」

「えー忘れたの?リナだよ!リナ!」

誰だリナって?

「お前か。何の用だよ。」

「あのさアタシと寄り戻さない?」

は?

ってか、明。

まる聞こえだぞ?

仮にも彼女だ。

少しは音量落とせ。怒

「無理。」

「ふーん。あそこまでしてあげたのに。」

「別に。お前が望んでしたんだろ。」

「ま、いいや。諦めないから。」

「諦めろ。」

「いーや。だってお父様にもう’結婚したい人が居る。’って言っちゃったもん。」

「は?」

「お父様も大賛成。写真も見せたしね。」

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