ZAN
「どう?これで分かった?」

「うん。すっごく分かりやすかった。ってか短っ!」

「簡単でいいじゃん。」

「ま、いいや。・・・で、明はどうするつもりなん?」

「どーするって・・・・。絶対やだ。」

「ふーん。どっかの金持ちと結婚したほうがバンド売れんじゃないの?」

「何嫉妬してんの?」

「別に。」

「大丈夫。ちゃんと俺は明日香の傍に居るって。」

明は仏頂面な私を抱きしめてくれた。

すごく不安。

でもその不安が的中するとは思いもしなかった。
< 161 / 218 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop