ただ…キミを想う。
奈夕SIDE



私は急いで部屋を出たら、一矢が階段を上がって来た。



「奈夕!遅くなってごめんな。
………って泣いてるのか!?
どうした!?」



「何でもないよ。大丈夫だから」



「大丈夫な訳ないだろ?
まさか…侑斗か?
あいつがやったのか!?」



「違うの!!
侑斗じゃないよ!
勝手に泣いてるんだもん…」



「何隠してるのか知らないけど、
俺は奈夕が泣いてたら泣かしたやつにムカつくし、
奈夕を守ってやるのは俺だって思ってるから。
だから、
例え侑斗だって奈夕を泣かしたら許さない。」


さすが双子だね。


侑斗ってもう分かってるんだよね。


一矢は本当に優しいから、すごい甘えちゃうよ。
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